☆ 次の文章を読んで、後の問に答えよ。
先日、深夜のラジオ放送で、昭和三十年代にはやった
歌を話題にした。いくつか取り上げたなかに、「かあさんの
歌」というのがあった。窪田聡さんの作詞・作曲で、私たち
の世代には懐かしい歌である。
かあさんは よなべをして
手袋Aアんでくれた
この歌詞を( a )いると、そばにいた若いスタッフのひとりが、
「よなべって、なんの鍋ですかね」
と、いう。
「なんの鍋って?」
「ほら、カキ鍋とか、いろいろあるでしょう」
思わず( b )してしまう。夜なべなどという言葉は、ほとんど
通用しない時代になっているらしい。
「その鍋じゃないよ。ほら、老いた母親がランプの下で編み棒を
動かしながら手袋を―」
と、Bそこまで説明しかけて、あきらめてしまう。横から物知り顔の
中年スタッフがC助太刀してくれた。
「なるほど。よなべ、ねえ。( c )徹夜の作業の事ですか。
わかりました。で、漢字ではどう書くんですか。?」
と、きかれて、これがわからない。こっそり電子辞書の広辞苑を
ひいて驚いた。
「夜鍋 ― 夜、鍋をかけ夜食をとりながら仕事をすることによるという」
D夜鍋と書くとは知らなかった。老いも若きも知らないことは多いものである。
(五木寛之「こころの風景―かあさんは…」)
問1 傍線部Aのカタカナ部分の漢字と同じ漢字を含むものを、次の@〜D
うちから一つ選び、その番号を記せ。
@ 網棚 A 縫製 B 操作 C 編集 D 組織
問2 ( a )〜( c )に該当する語を、次の各群の@〜Dのうちからそれぞれ
一つずつ選び、その番号を記せ。
a @ 口ならしして A 口ごもって B 口ずさんで
C 口添えして D 口走って
b @ 絶句 A 納得 B 後悔 C 感心 D 満足
c @ 要するに A 従って B はたして
C おそらく D しかしながら
問3 傍線部B「そこまで説明しかけて、あきらめてしまう」とあるが、なぜ、
「あきらめてしまう」のか。その理由を簡潔に記せ。
問4 傍線部C「助太刀」のよみを、平仮名で記せ。
問5 傍線部D「夜鍋と書くとは知らなかった」とあるが、筆者の驚きの
理由を簡潔に記せ。
(日本バプテスト看護専門学校)
全体的に理由を問う問題が多いようです。因果関係を考える練習
が大切になってくるといういうことですね。






